オンライン英会話の先生の英語、いつも英語教材のDVDなんかで聞いている英語とどことなく違うような・・。
どこがどう違うかは説明できないのだけれども。
レアジョブ英会話はじめ、フィリピン人講師によるオンライン英会話でレッスンをしていると、このように「いつも聞いている英語と何かが違うな」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
「発音がよくある英語教材の英語と違う」と感じる原因は何でしょうか?
フィリピン在住経験のある筆者が、フィリピンの英語の特徴を解説します。
英語がいつもと違う・何かが違うの原因
あなたがいつも聞いている英語というのは、教材だったりオンラインニュースだったりが大半かと思います。
でも、「フィリピン発の英語のニュース番組やその他音源」を日常的に聞いている方は少ないはずです。
だから、フィリピン人講師とのレッスンで”いつもと”何かが違う英語だけど、どこが違うのかが分からないという状態になるのでしょう。
フィリピン人の英語の特徴1「気を抜くとフィリピン語単語が交じる」
フィリピン人の英語の特徴のその1は、英語を話しているときに気を抜くとフィリピン語(フィリピノ語)の単語が交じるというのがあります。
フィリピンはフィリピン語と英語(と母国語)が公用語です。
オフィシャルな場面では英語、その他の場面ではフィリピン語というように頭の中で切り替えて使い分けています。
だから、英語で話していてもごっちゃになってフィリピン語の単語が少し混じったりします。
例えば、マニラ首都圏などタガログ語が母語の地域では、こんな感じです。
こちらは、フィリピン人の友人が私に向けて書いたメールで、オフィシャルなものではないのですが、このように語尾などにフィリピン語が混じったような英語になります。
“na”は日本語の”な”と似たようなニュアンスで、
”だよねー”くらいの意味です。
その他、例えば英語で行われている会社での打ち合わせでも、プレゼンターが雑談調にわざと笑いを誘ったりする場面などがありますね。
He’s a good guy, naman?! Hahahahaha
(あいつすごいいいヤツでしょ。はははは)
「naman = 本当に」といった意味です。
フィリピン人にとっては英語で話している最中は「かしこまった」状態なので、場をほぐすときにあえて母語で場を和ますということをします。
場が和んだらまた英語でプレゼンを続けます。
また、多くのフィリピン人にとっては英語を話しているときはかしこまった状態なので「ちょっとした気恥ずかしさ」も感じるとフィリピン人の友人は言っています。
フィリピン人の友人たちは私には英語で話してくれますが、
”こっ恥ずかしいので”「君がタガログ語を話せるようになってくれ」と言われます。
フィリピン人の英語の特徴1「アクセントだけフィリピン語の位置になる」
フィリピン人の英語を聞いたときに、何かが特徴的だなと感じるのはそのアクセントにあります。
フィリピン料理「Tinola(ティノーラ)」のレシピを一般のフィリピン人が解説している動画を少し聞いてみてください。
動画では主にフィリピン人に向けてレシピを説明していますが、英語とタガログ語が混じっていますね。
そして、タガログ語部分を聞くと、前音節ではなくて後音節にアクセントの語が多いことが分かります。
英語は前音節にアクセントの語の方が割合的に多いですよね。
フィリピン人の英語を聞いたときに「合ってるけどどこかが特徴的」と感じるのは、アクセントの位置がフィリピン語に引きずられているからという理由が多分にあります。
フィリピン人の英語の特徴3「挨拶が英語の教科書と違う」
中学校の教科書で
How are you?
I’m fine thank you. And you?
Yes, I’m fine too.
という定番挨拶がありますね。
フィリピン人講師との英会話レッスンで、こんな挨拶に遭遇した経験のある方もいらっしゃるでしょう。
What did you eat ?
(何食べた?)
いきなりの食べ物質問!
中学校の教科書を真面目に勉強してきた方たちは「How are youじゃないの?」と何かが違うと思ってしまうのでしょう。
いきなりの「何食べた?」質問ですが、理由と背景があります。
フィリピンでは「全員が等しくお腹がいっぱいで満たされている状態」が大切と考えられています。
だからこその挨拶で「何食べた?」が出てくるのですね。
挨拶は文化から作られるって面白いですよね!
挨拶は「How are youじゃないの?」と思われた皆さんは、その挨拶の向こう側にある文化や事情に目を向けるともっと英会話が楽しめること間違いなしです。
まとめ
フィリピンの英語の特徴を紹介してきました。
フィリピン人講師との英会話レッスンで「いつも聞いている英語と違う」と感じたら、それは「あ、今まで私が聞いていた英語だけが世界の英語ではないんだ」と気付き直すいい機会かもしれません。
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まだフィリピン人講師との英会話レッスンの体験をしたことがない方は、
是非無料体験で実感してみるのをおすすめします。
自身の目と耳で体感して、確認してみてくださいね。